2018年3月28日水曜日

うろこの家・うろこ美術館

2018年3月27日(火)に訪問しました。
展覧会については、別に書きました。

こちらは、少々厭味っぽい感想です。


無料の案内状を頂いて出かけました。
後で調べたら1050円。
これは、高いと思います。
記念建造物だったら、公費で支援して入場無料にするべきだと思います。

さて

小高い所にある異人館街
さらに上の方にある「うろこの家」
老体にとっては、軽い登山気分

家屋を屋根より高い位置から撮影しています。
この家の入り口まで
水平方向、家一件分移動すれば入り口の高さになります。
かなりの急坂であることがわかると思います。


途中にこんな廃屋がありました。
少子高齢化
この辺りもさびれつつあるのでしょうか。

こんな風な
造成中
そのくせ建築機器の見当たらない
かなり埃の蓄積した
途中放棄のような区画もありました。


地域全体として観光地として整備できない
そんな行き詰まりを感じました。

とまれかくまれ
館内

美術館部分
一階は、松浦氏の企画
二階は、かつての収蔵作品(多分)
マチスやワイエスの作品もありました。

女子来館者が語っていました。
「作品について知っていたらもっと興味をもてたかもしない」

そうか
日本人の一般教養は、マチスもワイエスも知らないレベルなのか。
じゃあ
ビュッフェもユトリロも知らないのでしょうね。

ついでに
ロシア語で署名された作品もありました。
流石に、一般訪問客に、これを読み取れとは言えません。

とすれば、
「誰が、どんな作品を、どのように収集したのか」程度の説明があっても良いのではないかと
思いました。


「聖エリザベト」「ハンガリー」と読むのでしょうね。
第6回十字軍で夫が病死
フリードリッヒ二世との再婚も検討されたという聖女です。

ウィキペディア情報です。

我が家から「うろこの家」へは、2時間近くかかります。
電車内でダイアモンド博士の「銃・病原菌・鉄」を読んでいました。
ちょうどうまい具合に「カハマルカの惨劇」を読んだ所でした。

カハマルカというのは、インカ帝国最後の皇帝アタワルパがフランシスコ・ピサロによって幽閉され最期をむかえた地で、
その惨劇というのは、
1532年11月16日168名のスペイン人が数万人のインカ人に襲いかかり数千人を殺したという事件で
人数的に不可能に近い戦に勝ったスペイン人は、神の加護に感謝したといいます。
こんな残虐な行為の成功を感謝されるような神は、否定されなければならないと思いませんか。
同じ頃
日本にも鉄砲やキリスト教が伝わっており
その後豊臣秀吉や徳川家康は、このようなキリスト教を拒否しています。

約300年後
黒船の頃
やはり日本人は西洋人を拒否します。
攘夷です。
攘夷ができない征夷大将軍が大政奉還して
開国になります。

その後
インベーダーと仲よくなる過程で
こんなふうな異人館街があった
そんな考え方をすれば
異人館街は、閉鎖的な日本人が西洋に心を開く過程をしのばせる貴重な歴史遺産だと思います。

そんな大切な歴史遺産が
1050円の入場料を取らないと維持できない
そんな文化行政が情けないと感じたことから
書いてみました。






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