地平線も水平線も英語にするとhorizonです。
逆に言えば、horizonを日本語に訳すとき、地平線にするか水平線にするかは、訳者がかったに決めることになります。
ところが
日本語の水平線には、2つの意味があって、英語にすると2種類の訳が考えられます。
つまり
はるかな彼方の空と海の境界線を「水平線」とすれば、これは、英語だと「horizon」になります。
ところで
海と空の境目としての「水平線」に平行な線を引きなさいという問題を考えます。
こうして引かれた線は、穏やかな波を象徴したり、静かな空の雲を象徴したりします。
実は、日本語だとこの線も「水平な線」という意味で「水平線」と呼びます。
水平線には、このように、horizonの訳語として、英語では「地平線」と区別されない「水平線」と、英語だと「horizontal line(s)」と表現される「水平な線(たち)」という二通りの意味があるのです。
もうひとつ付け加えます。
「水平線」は、「水平な線」というように「な」を付け加えて線の状態を示すことができます。
あるいは、天井や床のような建物の状態を表現するのに「水平を保つ」「水平を維持する」というような表現もします。
「地平線」は、このような使い方ができません。
というわけで
特別に水上や海と空との境目であることを強調したい場合でなければ、一般的に、遠いところの空と地球の境目は、「地平線」と訳すのが良いのではないかと考えるのですが、如何でしょうか。
加齢が進みます。日々衰えます。 即身成仏は穴の中でチリンチリン鈴をならしてまだ生きていることを示したとか。チリンチリンが聞こえなくなったら掘り出してミイラ処理するとか。 そんな気分で「まだ生きてますよ」とひっそり 腹立ち紛れにつぶやく、思秋期の記録です。
2019年8月13日火曜日
2019年8月12日月曜日
地平線と水平線
地平線と水平線は、日本語独特の区別です。
英語だとどちらもhorizonと言います。
まず、この、地平線と水平線を示す写真を披露します。
ロシアのニジニノブゴロドからキーロフへ移動するとち途中で撮影した写真です。
日本だとなかなかこうした「地平線」を説明しやすい風景に出会えません。
建物あり樹木ありで地平線を感じる線が風景に入りにくいのです。
というわけで、ロシアで撮影した写真に補助的な図を描きます。
白と黒の矢印を描きました。
目より下にある草原は、遠ざかるほど上に上がるように見えます。
目より上にある空は、遠ざかるほど下に下がるように見えます。
というわけで、遠くで吉良と大地が出会う線として地平線が描かれます。
上野写真では、青い線で示しました。
海について、同様に写真を示します。
こちらは、福井県で撮影しました。
遠くで海と空が出会う線が水平線です。
英語だとどちらもhorizonと言います。
まず、この、地平線と水平線を示す写真を披露します。
ロシアのニジニノブゴロドからキーロフへ移動するとち途中で撮影した写真です。
日本だとなかなかこうした「地平線」を説明しやすい風景に出会えません。
建物あり樹木ありで地平線を感じる線が風景に入りにくいのです。
というわけで、ロシアで撮影した写真に補助的な図を描きます。
白と黒の矢印を描きました。
目より下にある草原は、遠ざかるほど上に上がるように見えます。
目より上にある空は、遠ざかるほど下に下がるように見えます。
というわけで、遠くで吉良と大地が出会う線として地平線が描かれます。
上野写真では、青い線で示しました。
海について、同様に写真を示します。
こちらは、福井県で撮影しました。
遠くで海と空が出会う線が水平線です。
登録:
投稿 (Atom)